書名からイメージしてネーミングについておもしろおかしく書かれたものと思って読むと、いい意味で裏切られる。科学的、学術的な記述が前半は続いて、流してしまった。

言葉の「意味」ではなく「音」とか「語感」に注目して語られているところが、過去にあった「ネーミング本」とは一線を画している(著者がそれらの蓄積を利用している箇所もあるにはあるが)。

かかれている事例について実際に声に出してみて「おお」と思うこともある反面、こじつけっぽく感じられたものもなくはない。

しかしながら、音や語感について人間が感じることを定量的にとらえることは難しいがあえてそこにチャレンジしたのはある程度評価できるのではないか。それらの与える効果に気がついていた人は昔からいたが、統計的にまとめようとしたのは初めての試みだと思う。

本筋とは離れるが、数多くあったであろうタイトル候補の中から「機動戦士シャンダム」ではなく「機動戦士ガンダム」を選んだ先見性の高さに敬意を表したい。