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タイトルだけで気になっていた「立候補」を桜坂劇場で観てきました。Podcastでこの作品の制作と撮影を担当された木野内哲也さんが話されているのを今朝聞いて、ググってみるとなんと桜坂劇場で明日9日まで、ということだったので会社帰りに。


主に、2011年の大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙のときの7人の候補者のうち、マック赤坂氏を中心に4人の“泡沫”候補を追った“ドキュメンタリー”です。

「ドキュメンタリーがエンターテインメントして、なにが悪い!」って公式サイトのトップで斜めに書かれてるように、まじめにやってるのかふざけてるのか、ギリギリのバランスでできている映画でした。

まったく万人向けではないし、すごく興味深く最後まで引き込まれてましたけど、結局最後まで彼らが立候補する理由とか考え方は理解できなかった(笑)。
立候補してる彼らが彼らなりに“普通に”やってるのはなんとなくわかるんだけど、立会演説で踊っちゃったりとか、そもそも立候補だけして後はめんどくさいから何もしないとか、どう考えても“普通”じゃないんだよね。

だけど、見てるうちに彼らにいくばくかの親近感が芽生えたのは否定できないんだよなあ。たしかにマックさん悪い人ではないかも、とはちょっとだけ思った(笑)

外山恒一氏とか政見放送しか見てなかったらアレゲな人で終わりだけど、ほんとにふつうの人に見えた。都知事選のときの政見放送、映画の中では40万回再生って出てたけど、さっき見てみたら150万回超えてるし。

冒頭のPodcastで木野内さんがいってたけど、又吉イエス氏にも電話で出演を依頼したけど「映画が終わったら私のところに来なさい」と言われたとのことで、残念ながら神はおいでになりませんでした。

普段なかなかお目にかかれないタイプの人にじっくり向き合えたような気がしたのと、映画の作り方としても今まで見たことのないスタイルという2つの意味で大変興味深い作品でした。

映画「立候補」公式サイト

映画「立候補」 桜坂劇場

朝日新聞デジタル:(私の視点)負け続けても出馬 現代日本のドン・キホーテ 木野内哲也