1年で一番多くの方が参加する新春将棋大会です。いつもの大会と違って地元の銀行様が協賛していただいていて参加費が無料な上に、賞状・トロフィーの他にS~D級の各クラス3位まで副賞のお米もいただける大きな大会です。今回は、S級54名、A級23名、B級48名、C級35名、D級40名の計200人でした。なんとか200名の大台には乗せられましたが、最近の級位者クラスの微減傾向が気になるところです。
毎年、棋士の先生にもはるばるお越しいただいて指導対局をやっていただいてる大会でもあります。今回は大橋貴洸六段がいらっしゃってました。
どんな衣装でいらっしゃるか楽しみにしてましたが、沖縄の海の色に合わせたのでしょうか、スカイブルーのきれいなスーツで6面指しをやっていただいていました。
自戦記ですが、結果は予選で1勝もできずに終わりました。年始めの大会から散々な出だしです。
珍しく対局相手はすべて大人で、先手番でした。1局目は大会常連の方、2局目は滋賀県から旅行に来ているという初老の方でした。今回は、zuさんとhoさんのなぜか2人に棋譜をとってもらっていました。ありがとうございました。
予選1局目。先手中飛車vs居飛車の対抗形でした。序盤は飛車先を止められたりする拙攻がありつつも、大駒の交換に付き合ってもらって75手目に▲8二飛打の王手銀取りの局面で優勢の手応えがありました。そこから、△6三玉▲8四飛成△6六馬▲7四銀打と相手玉を上から押さえ込んで手番も握っており、駒損してますがカナ駒2枚あるので詰ませられそうな匂いは感じ取れました。が、感じただけでした。下図の直後▲8一龍として、上下から挟み撃ちでどうかと思ったのですが本譜は▲5三銀打が正着と激指先生に教えてもらいました。相手玉をもう一段おさえてから8一龍とすべきでした。▲5三銀からの7手詰め▲5三銀打△4一玉▲8一龍△5一金▲同龍△同玉▲5二金で詰みがあったのを気づけず。
その後は相手玉に逃げられた後、斜め駒で下から片美濃をくずされて万事休す。
中盤で相手玉のコビンにいた飛車のコビンに角を打って飛車玉両取りにした場面もあったのですが、すぐに飛車をとらずに飛車の頭に歩をたたくのが手筋だと、ゆるり将棋会の先生からも教えてもらいました。飛車をとれることは確実だから、飛車の頭に歩を打って力を貯めるんですね。対局前に教えてもらいたかったです…
予選2局目。今度は相中飛車に。飛車先を突いた後に中飛車にしてきたので相手をみて手を考える人かな。振り駒もせず先手番をただでもらったこともあり。それで負けてるから世話ないんですが。この方も大駒交換に付き合ってくれましたが、私が攻め方を見つけられずにしょうもない将棋を指してしまいました。対局後にzuさんから、序盤で優勢にできた正着を教えてもらいました。
本譜は次に▲5三歩としたのですが、△4二金とされて相手に手番を渡してしまってました。正着は▲4三銀成でした。相手はこの成銀とれないことに気づきませんでした。
2局とも優勢にできていた、優勢にできる局面まで指せていましたが、手筋・詰み筋に気がつかなくて逆転負けでした。たんに勉強不足が露呈しただけですが、それでも手筋や詰将棋が大事なんだと身をもって学んだので翌日から3手詰最低3問を自らに課しております。3日目を過ぎてもなんとか続いていますがどうなることやら。終盤力を高めたいと思いますが、効果的な勉強方法ありましたらご教授いただきたいです。
- 午前中にzuさんの棋譜をとったのですが、初めて2局ちゃんととって渡すことができた
- 年末将棋大会で緊迫した局面のときに呼吸がおろそかになってたので、危険を感じたら深呼吸する
の2つができたのが救いかな。棋譜をとるとき、自然と次に何を指すかを予想しながらとるのでとてもいい勉強になると思いました。コンピュータやネットの将棋は棋譜が残せますが、級位者は自分の棋譜を覚えられないのがネックなんですよね。こうして長々と自戦記書けるのも棋譜があるからでございます。
局面が難しくなってくると考える時間が長くなるわけですが、対局終わると顔が赤くなっている人をときどき見かけますし、私も赤くなっているといわれたことがあります。呼吸がときどき止まっているんだと思います。大会は対局時計を使うこともあり、短い時間で正しい判断を下す必要に連続的に迫られるわけですが、だからこそ落ち着ける(と思い込む)手段をもっておきたいと思いました。
この記事から「将棋神やねうら王」が出力するSVGの棋譜画像を使うことにしましたが、こういう用途にも使えるのはすばらしいですね。次のアップデートが来るともっとすばらしいのですが。
今大会の設営・運営にあたった関係者の方々、ありがとうございました。