TEDはカリフォルニアに本拠地を置くグループで、「Ideas worth spreading(広める価値のあるアイデア)」を活動目標としています。テクノロジー(T)、エンターティメント(E)、デザイン(D)を中心とした、人類の様々な活動の中から、幅広く世界に広めるべきと思われるアイデアを、その活動をおこなっている人のプレゼンテーションの場(TEDカンファレンス)を提供すると共に、インターネットを通じてそのビデオ映像を世界に広める活動を行っています。
TEDとは?|TEDxRyukyu
まずはプレゼンター、オーガナイザーのみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
8時間超の長きにわたり、多様な意見、主張、アイディア、思いを受け取ることができる機会を与えていただいたことに大変感謝しています。
TEDは有名人を集めて講演会を開くお金に余裕がある人たちのものくらいの認識しかなかったので、本番でみた、そして事前に予習したTEDTalkを見て認識を改めざるをえませんでした。
1日を通してまず思ったのは、「TEDおよびTEDxでは、プレゼンターも参加者も区別がありません。」という注意事項をよく把握していかなかったのはもったいなかったな。基本的にはひたすら人の話を見聞きするものだけど、話されたことについて「私はこう思う」が自分以外の誰かとやりとりされないとTEDxに参加する意味が半減してしまいます。
ついでに、ビデオのプレゼンターもリアルのプレゼンターも区別なし。
本家TEDに参加し、今回TEDxRyukyuを主催した久島さんのプレゼンの中で
4日間で49人、実際には他にもいろいろプレゼンしたので70人近く喋った。お昼も夜も語り合い、人種国籍を超えがんがんうるさいぐらい喋った。それだけ。でもそれは非常に価値の高い機会だった。
という言葉がありましたが、まさにそういうことなんだと思います。
それから、日本人と外人のプレゼン能力の「圧倒的な差」でしょうか。
私も人前で話をするとき、自分でも気がついてるんだけど「えー」とか「あのー」とかの余計な単語が多いんですよね。
でもTEDTalksでみた外人さんはみな、よどみなく話してて「えー」とかいわない。で、必ず笑いを取るw
話す内容もさることながら、話し方もとても重要ということを、いつもながら痛感しつつビデオ見てました。
もうひとつは、新聞やテレビで見聞きしているものと、当事者からの話では情報量が全然違うし、同じことについて書かれていたり話されていたりするのに、そこから受ける印象が全然違うということ。まあ、当たり前といえば当たり前だけど。
お昼時間にNPOで遺骨収集をされていてプレゼンターでもあった具志堅さんとお話させていただく機会があって、そのときに↑のことを強く思いながら話を聞いていました。自分の活動を理解してもらおうという思いがあるのでしょう。具志堅さんは私がしゃべるきっかけをくれないくらい、ご自分のお昼を食べることも忘れて、私にいろんな話をしてくれました。私はちゃっかり食べながら話を聞いていたので、失礼な話だけど(汗)
私も新聞に書かれている以上のことはよくわからなかったので「えっそうなの?」って脳内で何度もつぶやいてました。
インプットが多すぎて、やっぱりうまくまとめられないんだけど、TEDxRyukyuが今回開かれた意義はやっぱり大きいと思うわけで。
参加承認を引き当てた自分のくじ運を自分でほめてあげたい。
あと、さっき気がついたんですが、主催の久島さんがTEDxRyukyu開催までの経緯をブログにまとめておられました。必見です。
Me as a TEDxRyukyu Organizer
TEDxRyukyu 公式サイト
TED: Ideas worth spreading TED本家
TED (カンファレンス) – Wikipedia
Togetter(トゥギャッター) – まとめ「TEDxRyukyu」 #TEDxRyukyuが使われたツイートを残してあります。@naltomaさんのtsudaりが秀逸です。
ず’s » TEDxRyukyu 2010関連情報まとめ
地元からのプレゼンターのビデオは後日公開されると思いますが、とりあえず、印象に残っているTalksを2つ、紹介しておきます。
最初の教訓は、デザインは商品を変えるだけではなく ワークフローも変えることができる、というより会社の全てを変えてしまえる
会社をひっくりかえすことができる
あなた自身をも変えてしまえる
誰のせいかって?
デザイナーです
デザイナーに権限を与えてください
でも2つ目の教訓の方がより重要です
皆さんも私のように貧しい国に住み小さな会社のつまらない部署で働きながら予算も人材も何も無いところでそれでも自分の仕事を最高のレベルに持っていくことができます
誰でもできることです
必要なのはひらめきと、ビジョンと、決断力だけです
そして、ただ「良い」だけでは足りないと覚えておくことです
私は驚くべき経験をしたことがあります
45歳の時でした
20年指揮をしていて、突然気づいたんです
オーケストラの指揮者は音を出していない、って CDには私の写真が載っている
でも指揮者は音を出していない
指揮者は自分のパワーを、他人を力づける能力に依存しているのです
それが私のすべてを変えました
人生が変わってしまった
うちのオーケストラの団員がきて言うんです: 「ベン、いったいどうしたんだ?」って
そういうことだったんです
私は自分の仕事が他人の可能性を目覚めさせることだと気づいたんです
そしてもちろん、自分にそれができているのかを知りたいと思いました
どうやってそれがわかるか?
彼らの眼を見るのです
もし彼らの眼が輝いていれば、うまくやっているということ
この人の眼なら— 村中を照らすことだってできる
でしょ?
彼らの眼が輝いていれば、うまくやってる
眼が輝いていなければ、自分に質問しなくてはいけない
こういう風に: 演奏家の眼が輝いていなかったら、自分はいったい何なんだ?
相手が子どもでも同じことができる
自分の子どもの眼が輝いていなかったら、自分はいったい何なんだ?
世界の見方がまったく変わります
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