新聞社が考えるネット戦略ってどうよ

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新聞、ネット企業に反撃 ニュース供給者の強み発揮 – 中国新聞ニュース

見出しは多少違ってますが、8日付琉球新報にも同じ記事が載ってます。

で、気になったのが、

 新聞各社がネット分野にこぞって力を入れ始めたのは、ネット空間での新聞の存在感低下への危機感と、新聞こそ最強のニュース供給者であるとの自負からだ。

たしかにネットで流れてるニュースは新聞社が出しているものだけど、「蛇口を調節できるのは我々だけ」という自信でこれから先もやっていくつもりなのかな?

ネットのニュースは無料だし(一部有料配信していたNewYork Timesもすべて無料に。Times to Stop Charging for Parts of Its Web Site – New York Times)、バナー広告での収益も屋台骨を支えるほどではないはず。これは日本もアメリカも同じですが。


95年、96年あたりからasahi.comをはじめ、各社横並びでウェブサイトを続々と開設しましたが、あれから10年。日本で一番みられているニュースサイトは皮肉なことにYahoo!ニュースです。しかも、朝日・読売・毎日のアクセス数をあわせてもまだYahoo!ニュースに追いつけません。

「地方紙がんばる」 ネットレイティングス株式会社-インターネットニュース・アーカイブ
「産経新聞のチャレンジ」 ネットレイティングス株式会社-インターネットニュース・アーカイブ

あとは昨年あたりに記者ブログ炎上がいくつか話題になってましたっけ。紙と同じように上から目線で書かれたエントリーには、批判的なコメントの集中砲火が容赦なく浴びせられました。

今までの100年はメディア王だったかもしれないけど、インターネットの中でも重要なプレイヤーと認められるにはまだまだなんでしょうか。

「新聞社のサイトは紙の縮小版みたいなもの」という価値観をすでに持たれてしまってるんじゃないかな。それなら紙を読めばいいというのはちょっと考えればすぐにわかることであって、それでいつまでもサイトを見に来てくれる人をだますのはなかなか難しいと思います。

エネルギーを注ぐ方向が違うような気がするんですよねー。
“郷に入っては郷に従え”って昔からいいますね。紙には紙の、ネットにはネットのやり方があると思うのです。
そしてそれは、これまで100年メインプレイヤーでいられたこととはそれほど関連しないのではないかと私は見ています。

ネットにまじめに謙虚に向かい合って事を進めていくか、これまでの価値観にしばられてずるずると過去に引きずられていくかのどちらが、新聞社とお客さんの双方に明るい未来をもたらすんでしょうね?

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