『沖縄インターネット白書2008』に続いて最新版が出ました~
前回のものは調査から実際に書籍が出るまでだいぶ時間が空いちゃってたんですが、今回はちゃんと年内に出せましたねw ギリギリセーフ。
地方でこういったジャンルのまとまったデータが出てくるのってあまりないケースだと思うので、支援の意味も含めて出たら買って読むようにしてます。
IT業界の人たちへのインタビューが5割、データ紹介が4割、広告が1割な構成になってます。業界へ就職したい若者には参考になるんじゃないですかね。私は県内にあんな会社のこんな人がいるのねーと興味深く読ませてもらいました。
調査レポートは、パソコンでのインターネット利用歴が5年以上(アフター05)と4年以下(ビフォー05)で有意な差が見られたという点を中心に書かれています。
「ビフォー05」と「アフター05」とは?
これは、今回お話する面白い発見をわかりやすく紹介する為に、我々インターネット勉強会が定義付けた「層」のネーミングです。
「ビフォー05」は、パソコンでのインターネット歴が5年以上の層で、「アフター05」は、パソコンでのインターネット歴が4年以下の層です。
そして、それは2005年を境にしています。
インターネットにおいて、2005年前後は大きな境目かな?と思われます。というのも、インターネットの国内人口普及率が7割を越え、3世帯に1世帯がインターネットをブロードバンド回線で利用するようになった年であり、「WEB 2.0」という新しい言葉が日本でも流通するようになった年でもあります。
また、楽天やAmazonを始めとする通販の利用が増え、mixiなどのSNSが話題になり、多くの人が利用し始めた頃でもあります。パソコンのOSとしてWindows XPが普及し、次のOSであるVistaが2006年に発表されました。
簡単に言うと、2005年くらいからインターネットを始めた人は、それほど苦労せずにインターネットのメリットを享受できる環境にあったと考えられます。
大きな潮流として考えた場合、第2世代的な潮流として考えてもイイのではないか?
ということで、前述した「アフター05」と「ビフォー05」と区分し、そこから何かわかるのでは?と考え、収集したデータからその差異を分析してみました。
そうか、mixiとかVistaって2005とか2006年だったっけか。“Web2.0”もそんな前になるんだなあ。いまだと「Second Life」のような痛キーワード的なニオイがしますけどね。懐かしいなあ。
白書では取り上げられなかっただけだろうけど、ビフォー05とアフター05の属性をもう少し詳しく見せてもらえたらマーケティング関連の人たちにアピールできたんではないのかな。それぞれの「生態」も語るべきところはあると思うけど、どんな人たちなのかがまずわからないとちょっと説得力に欠けるかなという印象でした。調査対象全体のいろんな属性は最後にまとめられてはいますけどね。
データ集的な内容として、「インターネット事件簿」とか「沖縄県ブロードバンドマップ」、「インターネット年表(2008-2010)、「沖縄無線LANスポット一覧」、「新用語集」など巻末にまとめられていて、若干物足りなさは残るものの500円という価格を考えると良くできているのかなという感じです。次回への期待を込めつつ評価は☆3つで。
書籍の関連情報(訂正とか含めて)はこっちにきれいにまとまってました。
白書でまとめられているデータの詳細なやつって購入できるんですねー
株式会社ライデリ | 沖縄インターネット白書2009 |
これからも継続してがんばって~!!
《目次》
ネットで業界激変!
観光業で生き残るネット活用のコツ 楽天トラベル株式会社
IT津梁パークの未来
株式会社レキサス・沖縄県情報産業振興課
インターネット事件簿
沖縄インターネット活用事例
インターネット×観光
インターネット×環境
インターネット×TV
インターネット×子育て
ちょっとできる企業のためのサーバー活用講座
有限会社テトラビット
業界のホンネ
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学生のホンネ
沖縄インターネット白書調査レポート
ビフォー05&アフター05
あると便利帳
奥付・編集後記